もしや説法(法話)に必要なスキルって、限りなくDJに近いんじゃないか? 僧侶でありミュージシャンである二階堂和美さんの「坊主めくり」インタビューに触発されて、というわけではないのですが、ある日、そんな考えがふと頭をよぎりました。 1. イベント当日のお客さんの顔を思い浮かべて、仕込みをする クラブなどで音楽をかけるのがDJの仕事ですが、あれはただ自分のかけたい音楽を自己満足的にかけているのではないわけですよね。まず、その日のイベントにはどんなお客さんが来るのかを、前もってイメージします。 年齢層はどうか、どんなジャンルの曲が好きか、何を期待してそこへ来るのかなど、お客さんの顔を思い浮かべながら「この曲ははずせないな」「こんな曲も意外性があって面白がってもらえるかな」というふうに、選曲をするでしょう。 お坊さんの法話の場合も同じです。準備もなしに手ぶらで現場へ行ってその場で話を考えるという