「Q」主宰・市原佐都子による処女作『虫虫Q』(桜美林大学卒業公演、改題『虫』で第11回AAF戯曲賞を受賞)には、新しい才能の誕生を感じた。当サイトBricolaQで「マンスリー・ブリコメンド」を始めた理由のひとつは、そのQの旗揚げ公演『油脂越し』をさりげなく紹介したかったからでもある。しかし彼女の才能は(ポジティブな意味で)まだまだ未知数だ。慌てて摘み取るようなことは一切したくないし、とにかく今はその作品世界がひろがっていくのを楽しみに待ちたい。 今回は新作『地下鉄』(5月3日〜6日)に向けての特別インタビュー。宣伝美術も担当しつつQのすべての公演に出演する吉田聡子が、「ちからさんQを紹介してくれるの嬉しいけど、でもいっつも遅いじゃん、公演間際でギリギリじゃん、GWみんな予定埋まっちゃうじゃん」と嘆いていると聞いて、それなりに火の付くものを感じたので、お互いに「さとちゃん」と呼び合うこの同