多くのカジノが建ち並び「東洋のラスベガス」の呼び名も高いマカオは、日本からアクセスもよく気軽に行ける海外旅行先として人気のある観光地。 そしてもう1つのマカオの魅力といえば、ポルトガル居留時代や植民地時代から残るカラフルな建造物の数々です。今回は、長きに渡りマカオの歴史と人々を見守り続け、20世紀に入り世界遺産に登録された公共施設や官庁などの建造物にスポットを当ててみましょう。 ポルトガル人が最初に辿り着いたといわれている媽閣廟があるバラ岬から、閑静な住宅街へ続く坂道を歩くと、突如として現れるのが「港務局ビル」です。 ほんの少し高台に建つ「港務局ビル」はクリーム色と白を基調としたコロニアル風な壁に、回廊を飾る三つ葉模様とアーチからはイスラム建築が香る、異国情緒豊かでいてとても特徴的な建物です。実はイタリア人によって1874年に設計・建設されたのですが、その目的はマカオの警備補強のために、や