【合田禄】使っていないスマートフォンをネットワークでつないで、エイズ治療の研究や新星の発見のための観測データの解析に生かす。そんなアプリケーションを、米カリフォルニア大バークリー校が開発し、23日に公開した。対象のスマートフォンは世界で約9億台。それを結集すると演算処理能力は、スーパーコンピューターを上回るという。 アプリの名は「BOINC(ボインク)」。アンドロイドのスマートフォン用。充電中などで使われていないスマートフォンをネットワークで結集して、巨大な仮想のコンピューターを作る。それを科学者に無償で提供し、研究に役立ててもらう。 BOINCは9割以上充電されていて、無線LANにつながっているとき、アプリが自動で動き出す。途中で電話がかかってきても受信可能。スマホに保存されているデータを抜き取られることはないという。「Google Play」から無料でダウンロードできる。 関連記事