京都府向日市の無職、筧(かけひ)勇夫さん=当時(75)=の遺体から青酸化合物が検出された事件で、京都府警に殺人容疑で逮捕された千佐子容疑者(67)。これまでに少なくとも7人の男性と死別し、数億円単位の遺産を相続していた疑惑が判明しているが、投資で貯蓄を減らし、周囲には生活保護を受給していたことを明らかにしていた。遺産目当てとみられる婚活を繰り返し、自転車操業を続けてきた実態が浮き彫りになっている。 関係者によると、千佐子容疑者は最初に結婚した大阪府貝塚市の男性と印刷工場を経営していたが、男性が1994年に死亡した際、約2000万円の借金を背負うことになり、苦しい生活を背負いながらも一男一女を育てあげたという。 その後は判明しているだけで、筧さんを含め3人と結婚、他にも奈良県や兵庫県伊丹市、大阪府貝塚市の高齢男性と交際し次々と死別。生前に公正証書を作成するなどして、取得した土地やマンションな