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ぼくは「ジャーナリスト」の端くれであるから、 本来は自分が取材してきたことについてしか語りたくない。 (「語る」のは自分が作る番組を通してでありたいとも思う。) しかし、殺された後藤健二さんの件、 そしてそれに関する安倍内閣の対応については例外である。 ぼくは後藤さんとは面識がなかった。 (もともと「国内取材」を専門にやっていることもある。) だが、ぼくの同僚のなかには、 後藤さんと深い信頼関係のもとに協働していた者たちもいる。 だから 後藤さんの死は決して他人事とは思えないし、 彼の死が彼の遺志とまるで違う方向に利用されるのは許せない。 Twitterにも書いたことだが、 事実認識はジグソーパズルに似ている。 断片的なピース(伝えられる事実)を丹念に嵌め込んでいけば、 必ず全体像が見えてくるものである。 ぼくは「イスラム国」(以下、IS)を取材したことはないし、 首相はもちろん政治家、官
The Guardian 紙が2月1日に東京特派員発のKilling leave Japan's pursuit bigger foreign role at the crossroad (「死者が出たせいで、国際関係で目立とうと思っていた日本の足が止まった」)という記事を掲載した。 現在の日本の政治状況について、日本のどのメディアよりも冷静で、かつ情報量が多い。たった一人の特派員(取材対象から見て、たぶん日本語ができない記者)の書く記事の方が、何十人何百人を動員して取材し、記事を書いているマスメディアより中身があるというのは、どういうことなのだろう・・・ 国際関係においてこれまで以上に目立つ活躍をしたいという日本政府の決意は、イスラム国(ISIS)の活動家による市民二人の暴力的な死を迎えて、岐路に立っている。 日曜の朝、日本は後藤健二の斬首という残酷なニュースで目覚めた。同国人湯川遙菜が
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