東京オリンピック・パラリンピックに向けた5者協議であいさつする大会組織委員会の橋本聖子会長(中央)=東京都中央区で2021年3月3日午後6時43分(代表撮影) 政府は東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けてカードを切る。新型コロナウイルスの水際対策として海外からの観客を受け入れない方向で調整に入る。首都圏1都3県の緊急事態宣言が再延長を迫られる中、開催への不安を封じ込める狙いだが、国内の観客をどう制限するかも含め、難題はなお立ちはだかる。 世論恐れ海外客受け入れ見送り判断か 政府が海外からの観客受け入れを見送る方向で調整する背景には、低空飛行を続ける国内世論がある。 年明け以降、新型コロナの感染状況の悪化で、今夏の大会開催に懐疑的な声が広がっていた。共同通信の世論調査では今夏開催を求める声は昨年12月は31・6%だったが、1月に14・1%と半減、2月も14・5%とほぼ横ばいだった。世