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ブックマーク / iwatam-server.sakura.ne.jp (9)

  • セカイ系とは何か

    「セカイ系」というのは、その手の小説やマンガを知っている人には感覚的に わかる概念であるが、そうでない人にはなかなか説明しづらい。そのせいで、 人によって説明がけっこうバラバラだったりする。知っている人が見れば、そ れぞれの説明が同じ対象を別の角度から言い表しているものとわかるのだが、 知らない人にとっては分かりにくい。 ここでは、困難は承知の上で、セカイ系とは何であるか、できるだけわかりや すい説明を試みたい。 セカイ系は「世界を救う物語」ではないアニメやマンガなどでは、「世界を救う」物語が悪い意味で非常によく目につ く。そのため、セカイ系をこうした物語を指すものだと思ってしまっている人 もいる。半分は当たっているが、半分は外れている。 確かに、「世界を救う物語」にはセカイ系が多い。しかし、そうでないものも 多い。「世界を救うからセカイ系」というのは間違いであるということをまず 認識して

    Midas
    Midas 2008/06/09
  • 萌えとは何か

    「萌え」とは何か。これもまた難しい話である。現実 と虚構の区別でも同じような内容のことを少し述べたが、ここでは「萌え」 についてまとめてみたい。 萌えと現実逃避ロリコンアニメやエロゲーを見るようなオタクを「犯罪者予備軍」と呼ぶ人も いる一方、当事者は「そんなことはない。事実はまるっきり正反対だ」と主張 する。いったいどちらが正しいのだろうか。 結論から言うと、どちらも正しい。両者は、実は正反対のことを言っているの ではないのである。 萌えは犯罪者予備軍かロリコンアニメやエロゲー反対派の中には、こうしたものを見ることで、そこ で描かれていることを実際にやりたくなると主張する人がいる。あるいは、銃 で人をバンバン撃ち殺すようなゲームをやることで、現実世界でそういうこと をやりたくなるのが問題だと主張する。これは、間違いである。 実際はむしろその反対で、オタクは現実にはこういうことを一番やりそう

    Midas
    Midas 2008/05/29
    萌えと「釣り」
  • フェアバリュー

    時事ネタを今さら掘り返す必要もないかと思ったのだが、分かっていない人が何を分かっていないのかが分かったような気がするので、続きを書くことにする。 この話をする前に、まず「フェアバリュー」の概念を頭に入れておいてほしい。企業には、それぞれ適正な価値がある。これをフェアバリューという。しかし、これがいくらなのか、計算でピシャリと出るわけではない。それを解決するためのものが株式市場である。 株式市場とは、言うなれば企業の価値を推測するための仕組みである。皆が企業の適正な価値を推測して、その結果を持ち寄って取引をする。皆の努力によって、株価はより正確な予測になる。企業の価値を適正に予測することによって、それぞれの企業に、その価値に応じた資金が提供される。このことが、株式市場の存在意義なのである。 投資家がこのフェアバリューを推測するための根拠として、決算が公開される。だからこそ、この決算の虚偽は株

    Midas
    Midas 2008/05/29
    ライブドアはとある市場のシェア1位になっていた。市場を独占すれば商品の流通を操作できる。商品とは株券、市場とは東証。この詐欺集団は純粋「株式」会社だったのだ。関係者は死ぬまで世間の恨みを思い知るだろう
  • なぜ人はセカイ系になるのか

    「セカイ系」という言葉でくくることのできるある種の考え方がある。その人の意識に「身近なこと」と「世界的なこと」の2種類しかなく、中間が抜けていることだ。普通はその間に「町内のこと」とか「会社のこと」などがあるのだが、そういったものが一切ない人だ。 こういう人に小説を書かせると、何のとりえもない高校生がいきなり世界を救ったりするからすぐわかる。そういう人にとっては、世界は個人のすぐ上にあるもので、個人の力で動かせてしまうものだ。 実際そうじゃないか、と言う人もあるかもしれない。確かに、すべての行動は誰かがすることだから、最終的には個人(例えば大統領など)が世界を救ったり破滅させたりする。しかし、その背後に膨大な他の人の協力があることが見えていない。そういった人に支えられて初めてトップが何かやれるのだということがわかっていない。 こういう人は「誰か一人を犠牲にして世界が救えるなら、それは良い事

    Midas
    Midas 2008/05/29
    元祖セカイ系「独我論でいう自我は、結局は延長のない点に収縮し、残るものはそれまで対置されていた実在だけとなる」論理哲学論「私は私の世界」であり、それは私が神だというのと同じ。厳密には人間は全員分裂病だ
  • カネの時代の終わり

    現代は知識の時代だとよく言われる。知識の価値を重んじよ、と。20世紀はカネの時代だった。21世紀は知識の時代だ。 と言われると、うんうん、そうだよなぁ、知識も重要だよなぁ、と思う。しかしそんなのんきな話ではない。この話はもっとラディカルだ。カネの時代は終わった。21世紀は知識の時代だ。カネは完全に知識にとって代わられる。 カネというのはすなわち価値観だ。だからカネの時代の終わりというのは価値観の転換を意味する。従来の価値観はすべて見直しを迫られる。無価値だと思われてきたものが尊ばれ、今まで善だったものが悪とみなされる。特に後者に気をつけよ。今好まれているものはもうすぐ嫌われるようになるかもしれないのだ。 カネの価値観というのは、「すべての価値はカネで測られる」というものだ。誰しもカネが欲しい。カネを持っている人の方が偉い。カネさえあれば何でもできる。こういう価値観である。こう言うと、「そん

    Midas
    Midas 2008/05/28
    愛は買える?みたいな会話が成立する。要は何でも買える。つまり何も買えない、何を買っても買った気にならないと同じ。死の前に平等。的な話しかなくなる。文化資本が階級となり互いが平気で殺しあうのが現代なのだ
  • 客観性 - ネット世代の心の闇を探る

    ネット世代の人間は、「客観性」という言葉の意味を間違えて使っている。 来、「客観性」とは、「現実」について述べて いるということである。しかし、ネット世代の人は「現実」という概念を理解 できていないので、客観性という概念も同様に理解できず、間違った解釈をし てしまう。 現実と意見現実の定義合戦ネット世代の人は、他の人が皆、自分の都合が良い現実を相手に押し付けよう と「現実の定義合戦」をやっていると思っている。この定義合戦で勝てば、自 分の思い通りの現実を作ることができる、と思っている。声が大きい人が「こ れが現実だ」と言ったら、それが現実になってしまうのである。 だから彼らは、相手の言っていることを判断するのに、相手の意図をまず考え る。「相手は、自分を思い通りに操るために現実を書き換えようとしている」 と考えるからだ。これが、現実は誰にも書き換えることができないと思ってい る普通の人に

    Midas
    Midas 2008/05/25
    彼らは本能的に「操られてるのでは」と感じ、抵抗する。他人に意見を押し付けるなど不可能だ。だが彼らは、全ての情報には真実が隠れており「敵」は自分を騙し、利益をあげる為に現実を書き換えてると錯覚してしまう
  • 性の低年齢化

    性の低年齢化が進んでいる。18歳未満お断りと言いながら、実際には全然守られていない。いや、昔からそういうのは守られていないのだが、当に重要なのは、そういうものを子供に見せないことではない。子供に、まだ見てはいけないものだと思わせることにある。いや、自分にはまだ関係のないものだと思わせることが重要である。 恋愛なんて、大人になってからすればいいのだ。それが、今では性の低年齢化が進み、子供のうちにやっておかないと乗り遅れるのではないかという危機感がある。それがさらに低年齢化を加速させる。この悪循環に陥っているのが問題なのである。 今の時代の性に対する考え方は、少なくとも自分たちの時代のそれとはかけ離れていることを感じる。子供にとって、特に男にとっては、性の問題なんてそんなに重要事じゃなかったよなぁ、と思うのだ。 男子はまだ思春期前だったりして、あまり女子なんてものを意識してはいない。それに対

    Midas
    Midas 2008/05/25
    純愛というとかっこいいが、つまり自分の奴隷になってくれる男が欲しいと言いはじめた。かくして恋愛は隷属になった。隷属とは相手を独立した人間と認めないことである。
  • 何でもコラム

    iwatamが日々思った事、考えた事を何となく書き溜めたページです。普段生活していて、おやっと思うような事、どうしても主張したい事などをつれづれなるままに書き溜めます。

    Midas
    Midas 2008/05/15
    「消費社会」「バブル再来」「相対主義」「性の低年齢化」あたりが最もよく書けてる
  • ネット世代の心の闇を探る

    ページは、Iwatamの何でもコラムで断片的に書いてきた内容を整理し、ひとまとまりの文書として表現するものです。この文書は書きかけであり、内容は随時追加改稿していきます。追加中は至るところにリンク切れがありますが、ご容赦ください。 はじめにここでは、現代に生きる人々(特に若い人々)に起きがちな、ある種の傾向につ いて見ていくことにする。あまり望ましいものではないから、あえて「心の闇」 と呼ぶことにする。 特にインターネット上には、妙な発言、どうも何かが根的にずれている発言 が散見される。こうした発言をする人のことは、「オタク」とか「ネット右翼」 とか「ゆとり世代」などと呼ばれるが、ここではこういう人達のことに対して 「ネット世代」と仮に名前を付けて、特徴や共通点を探っていくことにする。 「ネット世代」と名付けたのは、「インターネットにどっぷり漬かっている」 というような意味で名付けたの

    Midas
    Midas 2008/05/15
    どれもよく書けてる。もっと早く読んでおくべきだった。特に「客観性」「承認」がいい。今世紀の狂気は解釈妄想でなく、間違いなく客観性を直接ヒットしてくると考えてたので参考になった。こういう人が本当に増えた
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