「ヒューマンエラー」という言葉をご存じでしょうか。 日本語で言えば「人為的間違い」ということです。 人間特有のミス、ということです。
「ヒューマンエラー」という言葉をご存じでしょうか。 日本語で言えば「人為的間違い」ということです。 人間特有のミス、ということです。
ヒューマンエラー対策を考えるために、まずは、ヒューマンエラーがなぜ起こるのか、その原因を考えてみましょう。 【1】ヒューマンエラーの12分類 (参考文献※3) 高木元也氏(独立行政法人労働安全衛生総合研究所)によれば、ヒューマンエラーの原因は下記の12に分けられます。 1~12について、実際にあなたが身近で経験した事例が思い浮かぶでしょうか? 「うっかりミス」とひと括りでまとめられてしまいがちな失敗も、突き詰めて見ると様々な原因があるのです。 では、1~12について、建設現場での災害事例を交えながら見ていきましょう。 分類1 無知、未経験、不慣れ ・作業に不慣れな作業員は、作業の危険がどこに潜んでいるかわからない ・熟練作業員でも、初めて行う作業や赴任まもない現場では、適切な危険予測ができない <災害事例> 雇用当日に新規入場者教育を受けずに棟上げ作業に加わり、固定されていない足場板とと
一口にヒューマンエラーといっても、その原因は様々です。発生原因別にヒューマンエラーを分類すると以下のようになります。 図1 発生原因別ヒューマンエラーの分類 このようにヒューマンエラーには、人間が全く意図していないのに発生するものと、人間が意図的に行動したために発生するものがあります。 このうち意図的に行動したものの中には、決められているわけではないけど楽をしたいからやっているような場合と、決められたことを明らかに無視してやっている場合があります。 後者の場合は、ヒューマンエラー対策にはポカよけや警告だけでなく、ルールや罰則の整備、教育・指導も必要です。 ヒューマンエラーの分類 (人間の行動から分類) このヒューマンエラーを人間の行動(認知、判断、行動)というプロセスから分類すると以下のようになります。 図2 人間の行動から見たヒューマンエラーの分類 実際にはこのようにきれいに分類できず、
「なぜなぜ分析」は、品質管理や労働安全管理などの分野で、よく用いられる手法だ。発生した問題事象の根本原因を探るために、「なぜ?」「なぜ?」とくりかえして掘り下げていく。この問いかけを“5回はくりかえせ”と、よく指導しているため、別名「なぜなぜ5回」とも呼ばれる。元々、トヨタが発祥の地であり、トヨタ生産方式の普及とともに、他の業界や分野でも使われるようになった。 図は、トヨタ生産方式の生みの親である大野耐一氏の著書から一例をとって、図示したものだ。工場内のある生産機械が故障してとまったとき、「なぜ機械は止まったか?」の問いに、「オーバーロードがかかって、ヒューズが切れたからだ」と答えただけでは、じゃあヒューズを交換して再起動すればいい、という答えしか出てこない。 しかし、なぜオーバーロードがかかったのか?→ (2)軸受部の潤滑が十分でないからだ、とほりさげ、 さらに (3)潤滑ポンプが十分組
改善を多く経験している方々は、再発防止策につながる「なぜ」がうまくできているようですが、そうでない方の場合は、ある一つの方向だけの「なぜ」しか考えが浮かばないことが少なくないようです。その一方向とは、いわゆる“下手な言い訳”的な内容のことを指します。 どのような下手な言い訳なのかについて、「製品出荷作業中にある製品を積まなかった」という事象を取り上げて説明してみましょう。まず、「なぜ」の展開が間違った方向に行ってしまったケースを以下に示します。 上記の場合、製品が小さかったのだから仕方ないだろう、といった下手な言い訳としか捉えられない「なぜ」が出てきてしまっています。 もちろん、並列的な「なぜ」をもっと出していけば、下手な言い訳も紛れてしまいますが・・・(もちろん、赤字のような「なぜ」を改善できる可能性は、ほとんどゼロに近いので、書かないほうがベスト。そうでないと多くの言い訳の「なぜ」を許
「ビジネスパーソンには、“論理的思考力”が必要不可欠である。」 ロジカルシンキングはすでにビジネスの基礎技術となってきていますね。 この流れは、2001年に出版された「ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル(照屋華子、岡田恵子 著)」のヒットによって、「ロジカルシンキング」という言葉が一般的に広まったことがきっかけだと言われています。 また、各種研修講座においても、「ロジカルシンキング」は人気のテーマです。 ロジカルシンキングを身につければ、プレゼンもセールスも全て上手くいく、そんな風潮もありますが、結論として、過信しては求める結果は得られません。 この記事では、そもそも論理的思考力(ロジカルシンキング)とは何か、というところから論理的思考力が役に立つ場面そして論理的思考力を鍛えるための具体的な方法について見ていきます。 正しいロジカルシンキングを身につけて、本当に伝えたいことを
セミナーや社内教育で、「要因漏れをなくすにはどうすればよいのか?」という質問がよく出てきます。このような質問には、以下のように回答しています。要因漏れはなぜ発生するのか考えてみると、2つのケースが考えられます。 1つは、知識がないために、ある要因までたどりつけない場合。もう1つは、知識・経験があるにもかかわらず、ある要因にたどり着けない場合です。 前者は、知識不足を補う手段を取らざるを得ません。この場合は、その分野に詳しい人を連れてくるか、またはこちらから聞きに行くことです。 後者の場合は、事前に現物・現物による調査や、設備や作業の場合は部品や単位作業のつながりを再確認し(事前の調査が非常に重要!)、その上で、つながりに基づいて細かく「なぜ」を繰り返していくことが必要です。 特に、あいまいすぎる表現が、一つひとつのつながりに対する不明確な捉え方までも誘発させてしまう傾向にあり、それによって
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