開発現場で問題の再発防止策を検討すると、その結論として出てくるものの一つにチェックリストが有る。曰く、このチェックリストに従って確認を行えば、同じような問題の発生を防ぐことができるし、誰でも同じレベルで作業を行うことが出来る。チェックリストは素晴らしい、是非ともチェックリストを作るべきだ、チェックリストに従わないのはけしからん等々。 確かにその指摘は正しくで、実施すべき有力な対策の一つではある。優秀な開発者が自分の作業を終えて、万が一のミスが無いか確認する程度の使い方なら充分に有効だと思う。しかし、チェックリストの有効性を信じて疑わない人の姿を見ると、ちょっと待って欲しいと言いたくなってしまう。現場の人なら既に知っているように、チェックリストは同時に問題も多い存在だ。例えば、開発現場でこんな状態を見かけることは少なくないだろう。 確認作業の形骸化 「チェックリストで確認する目的は?」と聞か