地方議会で議員が提案する条例といえば、理想を描いただけの「理念条例」がほとんどだが、ここにきて具体的な政策の実行を促す条例が増えてきた。内容は縦割り行政の執行部では提案が難しい複数の分野にまたがるテーマが多い。組織の枠に縛られがちな執行部を横断的に動かし、議会の存在感を高める狙いがある。(19日発行の「日経グローカル」に詳報)千葉県柏市議会は今年3月に「がん対策基本条例」、6月に「自殺対策推進
地方議会で議員が提案する条例といえば、理想を描いただけの「理念条例」がほとんどだが、ここにきて具体的な政策の実行を促す条例が増えてきた。内容は縦割り行政の執行部では提案が難しい複数の分野にまたがるテーマが多い。組織の枠に縛られがちな執行部を横断的に動かし、議会の存在感を高める狙いがある。(19日発行の「日経グローカル」に詳報)千葉県柏市議会は今年3月に「がん対策基本条例」、6月に「自殺対策推進
屋久島には二つの町がある。島をほぼ南北に仕切って、北側が上屋久町、南側が屋久町である。人口はそれぞれ7000人弱と規模はほぼ同じだ。 この島では海岸沿いに集落が点在し、昔はそれぞれを結ぶ道路もろくに無かったという。集落ごとに孤立していたから、それぞれの独立心や団結心は強い。しかしそれらの集落を二つの町に括るということには必然性を感じられない。おそらく分断したほうが支配しやすいという作為的な線引きではなかっただろうか。島民にとっては非合理で無駄の多い体制だと思う。 そして平成の大合併の時機になった。昨年2月、両町で住民投票が行われ、屋久町では絶対多数で賛成、上屋久町では31票の小差で賛成だった。ところが上屋久町議会は住民投票結果に反して合併議案を否決してしまったのであった。当然それで収まる訳はない。否決議員への解職請求の住民運動が起り、否決議員辞職、再選挙、賛成派多数となり合併議案議決へと進
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