(CNN) フランス北部ブルターニュ地方のカンペールにあるクレープ店。昼時には肉やチーズや卵たっぷりのガレットを楽しむ客でいっぱいになる。 クレープがフランス料理の文化として欠かせない存在になる一方、ブルターニュ地方独特のもう1つの文化、「ブルトン語」は、話し手の高齢化に伴い絶滅の危機に瀕している。 ブルトン言語局によると、20世紀初頭の時点でブルトン語を話す人は約200万人いた。しかし今ではユネスコ(国連教育科学文化機関)の統計で約25万人に減り、深刻な絶滅の危機に瀕している言語に指定された。 しかもブルトン語を使う人のほとんどは70歳以上の高齢者が占め、毎年約1万人のペースで減っている。 ブルトン言語局の局長は「ブルトン語はわれわれの文化とアイデンティティーの中心的存在」「もし言葉を失えば、すべてを失ってしまう」と危機感を募らせる。 ブルターニュは歴史的に、フランスとは違う独