米システム企業EMCのセキュリティー部門RSAは6日、同社の使い捨てパスワード(暗証番号)生成器の交換を発表した。「セキュID」と呼ばれる認証システムの弱点を突いたコンピューターの不正侵入の恐れがあるため。生成器は世界で4千万個出回っており、日本でも利用している金融機関があるという。 使い捨てパスワードは1回しか使われない可変型パスワード。何度でも使える通常のパスワードと併用して、不正侵入の危険を減らすことができる。 米RSAはこの分野の世界最大手で、1分おきに数字6けたの使い捨てパスワードを表示するペンダント型のパスワード生成器を開発。機密性の高い情報を扱う官庁・企業やオンラインバンキングなどに広く利用されている。