出版業界の裏で起きていたという前代未聞の実話を起点に、ストーリーをふくらませて生まれた驚くべきどんでん返しが連続するミステリー作品『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』。 ギル・エヴァンスを聴きながら脚本を仕上げたという、ジャズ好きのレジス・ロワンサル監督からの依頼で、このミステリーにスタイリッシュなまとまりを与えているのが三宅純氏のサウンドトラックだ。グローバルな活躍で世界から引っ張りだこの氏に、映画音楽のあり方をうかがった。 ──この『9人の翻訳家』のサウンドトラックに限らず、三宅さんにとって2019年は蜷川実花監督の『人間失格』やNHKの『浮世の画家』のサウンドトラックを手がけられたり、勝沼恭子さんとのアルバム『COLOMENA』のリリースや東京でのコンサートと、非常にアウトプットの多い年だったのではないでしょうか? 「実際には『9人の翻訳家』の録音は昨年(2018年)に終わっていた
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