アーケード業界の雄であり、かつては家庭用ゲーム機市場でも「セガサターン」などの自社ゲーム機を擁し、任天堂やソニーと並ぶ、三大ハードメーカーの一角として存在感を示してきたセガ。いくども倒産の危機を迎えるも、潜在的開発能力の高さと、国際的な知名度を持つセガに魅入られた様々な同業他社が、幾度となく"求婚"するほどの人気ぶりだった。その人気者も、6年前にパチンコ業界大手のサミーと経営統合、すっかり落ち着いたようにも見えるが、現状はどうなのか。セガの今を追う。 本題に入る前に、ゲーム関連業界各社の2011年3月期第1四半期決算から、現在の業界の状況を見ておこう。 全体的な状況としては、コーエーテクモを除けばおおむね順調だ。バンダイナムコは、ゲームを中心とするコンテンツ部門は回復が遅れているが、子会社バンダイを中心とするトイホビー部門が41億円の利益を計上するなど好調で、今決算に大きく貢献した。 好調