日本の製品は、高い品質を誇りながら、中国マーケットにうまく食い込めていない。その最大の理由は、ブランド戦略の甘さにある。このコラムでは、北京電通に7年駐在し、グローバル企業のブランド戦略のコンサルティングを手掛ける著者が、中国人の心を掴むためのブランド創りを解説。ビジネスの現場で起きている事実をベースに、実践的なブランド戦略を発信する。 まだまだ続く、中国の「クルマバブル」 2012年度の中国市場における新車販売台数は1930万6400台と発表されました。4年連続世界一となりましたが、伸び率は前年比4.3%で、成長にカゲりが出ているとの報道が見られます。しかし、中国で実感する消費者のクルマの購買意欲は相変わらず旺盛です。 今中国では行政が新車販売の規制を強化しており、上海ではナンバープレート入手に小型車1台分くらいのおカネがかかると言われますし、北京は新ナンバープレートの発行枚数を抽選方式
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