ブラジル南部パラナ州の司法当局は27日までに、病院のベッドを新たな患者に空けるため、7人の入院患者に筋弛緩剤を投与して死なせたとして、殺人容疑で女性医師のビルジニア・デソウザ容疑者(56)を逮捕、訴追した。ロイター通信などが伝えた。 司法当局は、同容疑者が同様の手口で、他に約300人の患者の死亡に関与した可能性があるとみて調べている。 同州クリチバの病院で集中治療室(ICU)の責任者だったデソウザ容疑者は、7人に筋弛緩剤を投与した上で人工呼吸器への酸素の供給を減らし、窒息死させた疑い。部下の医師や看護婦ら7人も訴追された。 同容疑者は電話で「ICUを空けたくてたまらない」「残念だけど、私たちの仕事は(患者を)来世に送ること」などと話していた。(共同)