「うつくしま、ふくしま」「旅すればふるさと ほっとするふくしま」。観光キャンペーンの言葉通り、ふくしまの美しい風景は、日本の心のふるさとです。でも、「原子力災害は、美しいふくしまを一変させました。さらに、風評被害は、地域の活力を奪い、私たちの心までも深く傷つけました。」(3.11ふくしま復興の誓い2012「ふくしま宣言」より)。 東日本大震災のあと、訪問した岩手や宮城の方々からは、「また来て下さい」と誘われました。「ご家族で」「きれいにかたづいたら」「季節の良いときに」「今度祭りがあるから」と。けれど、福島県で聞いた言葉は、 「みんなで来てくださいとは言いにくい。でも、来てくれたら嬉しい」。 震災後、多くの学校の若者たちが東北の被災地にボランティアとして入りました。大型観光バスで続々と被災地入りした学校も、いくつもあります。すばらしいことです。でも、ある学校の関係者から聞きました。「福島県