人の多い飲み会に感じる孤独の正体は何だろう。 そこに自分の居場所はあっても、誰かとつながることにふと空しさをおぼえる瞬間が唐突にやってくる。 散会したあと、冷たい空気のなか独りで歩く夜道は、なぜあんなに満たされているのだろう。 遠い集合住宅の窓にひとつだけ点いた明かりを見ると、誰と親しく話しているときよりも心地よい人の温度を感じる。 僕とはまったく関係のない場所で誰かが暮らしている。そんなあたりまえの事実が救いになることはないだろうか。 というわけで、『ガールズ&パンツァー』の秋山優花里さんのフィギュアを買った。職場の机に置いてある。 ア~~~~~!! 最高~~~~!!!! 何が最高って、「モニターから少し視線を落とすだけでそこに小さい秋山優花里さんがいる」という事実が最高である。 蒙昧の民のために説明すると、秋山優花里さんとは県立大洗女子学園に所属する高校生である。架空競技「戦車道」を履