いやあ、これはすごい。ここまでスコーンと突き抜けられると、もう細かい事はどうでもよくなるというか、もう降参です、というか、一芸に秀でたどころじゃないムチャっぷりがたまらなく面白くなる。そんなカメラが出たのである。ニコンの「COOLPIX P900」だ。 一眼レフ風の少々ゴツくてでかいボディを持つ超高倍率ズーム機。まあそれは珍しくない。毎年、50倍とか60倍のズーム倍率を誇るコンパクトデジカメは各社から出てる。 P900がすごいのは、毎年少しずつズーム倍率が増えてきた中で、「そんなちまちまやってられるか、うちは一気に行くぞ!」とばかりに望遠側を“どかん”と伸ばしてきたのである。もうシャレになってないレベル。何しろ、望遠端が35mm判フィルム換算で2000ミリになる。「2つめの大台」に乗ったのだ。ズーム倍率は83倍である。
![2000ミリ相当まで突き抜けた光学83倍ズームが笑うほど面白い――「COOLPIX P900」](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/dd2200346d970a0f0b0c351c1811ba3d1df03ac9/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.itmedia.co.jp%2Fdc%2Farticles%2F1504%2F17%2Fl_os_cpp900-4214.jpg)