J1清水のFW大前元紀(27)が、J1大宮に完全移籍することが9日、決定的になった。昨季はチーム主将を務め、J1昇格に貢献した大前は1月末で契約を満了する。クラブ側は契約延長を要請したが、大前は態度を保留。清水の左伴繁雄社長が大前と直接会談したが、本人の退団の意志が固く、慰留を断念した。 大前は流通経大柏高(千葉)から2008年に清水入り。13年1月にドイツ1部だったデュッセルドルフに完全移籍したが、同年8月に清水に復帰した。J1通算163試合48得点。昨季はJ2で29試合18得点だった。 14年から背番号10を付けるなど、清水の中心的な存在だった大前。昨季は6月にけがで長期離脱したが、9月に復帰し前線でコンビを組んだ鄭大世とともに得点を量産した。