○Mario Segali (from IGN Stars) 〈ドンキーコング〉のボードの大量生産に入る前に、NOAはゲームの冒頭に出るストーリー案内を英語で作る作業にとりかかった。(中略) そして次に、赤い帽子をかぶった小ぶとりの大工を何と呼ぶかについて協議しているとき、ドアでノックの音がした。 荒川*注がそれに応えた。ドアの外に立っていたのは倉庫のオーナーだった。彼はスタッフ一同の前で、家賃の払いが遅れているといって荒川を怒鳴りつけた。荒川は狼狽し、すぐ納めますからと約束してオーナーにお帰り願った。 そのオーナーの名前はマリオ・セガリだった。“マリオ”でいこうと全会一致で決まった。“スーパーマリオ”だ。 *当時、ニンテンドー・オブ・アメリカの社長であった荒川實氏のこと ■出典 「ゲーム・オーバー」 デヴィッド・シェフ 角川書店(1993年) マリオ・セガリ(Mario Segali )