昨年リリースされた前作『FUN CLUB』から1年と7ヵ月。ECDの12作目となるアルバム『天国よりマシなパンの耳』が到着した。エンジニアのイリシット・ツボイがトラックを手掛けた「BORN TO スルー」で始まる今回の作品は閉塞感にどっぷりつかった日本の風景に言葉の覚醒感とトラックのトリップ感をもってして、裂け目を生じさせる。そこから見えるものとは果たして何なのか。研ぎ澄まされた表現によって切り開いた最前線に立つECDの最新リポートをお届けしよう。 ――今回はサンプリング回帰した前作の流れを汲んだ作品になっていて、エンジニアのイリシット・ツボイさんが今回はトラック・メイキングを担当している曲、サイケデリックな揺れや歪みを内包した曲もあり、バラエティに富んだ作品になっていますね。 ECD(以下、同)「そうですね。レコーディングを始めるときは何かしらテーマがあるんですけど、作っているうちに違う
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