今年も日本は「観測史上初」という言葉が飛び交い、多くの自然災害に見舞われた。特に9 月の東日本豪雨災害では、72時間で610ミリを超える記録的な豪雨が降り、鬼怒川が決壊した。茨城県常総市では氾濫した水が街の3分の1を覆い、8000棟以上の家屋が浸水。約6200人が行き場を失うという甚大な被害となり、改めて都市部での河川の決壊を現実のものとして身近に感じた人も多かったと思う。 今、最も決壊の危険をはらんだ川の一つが首都・東京を流れる「荒川」だ。荒川は上流の山岳地帯から東京に入ると隅田川とわかれる。その分岐点にあるのが「岩淵水門」なのだが、上流から流れる川の水位が4mを越えると、この水門が閉められて、すべての水が荒川に流されるのだ。隅田川流域への洪水を守るため、荒川が放水路の役割を担うことになる。もし堰き止められた水が増水し続けたら、それらすべての水を請け負うことになる荒川はどこが決壊してもお
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