ブッダ在世当時の大国がヴァッジ族の国を滅ぼそうとしたとき、ブッダが語ったという言葉が、『大パリニッパーナ経』(『ブッダ最後の旅』岩波文庫 中村元訳)にあります。 ブッダは、ヴァッジ族が以下のような七つの態度(七不衰法)を維持するなら、その衰亡は無いだろうと言います。 一、ヴァッジ人が、しばしば会議を開き、会議に多くの人々が参集する間は、ヴァッジ人には繁栄が期待され、衰亡は無いであろう。 二、ヴァッジ人が協同して集合し、協同で行動し、協同してヴァッジ族として為すべき事を為す間は、ヴァッジ人に繁栄が期待され衰亡はないであろう。 三、ヴァッジ人が未来の世にも未だ定められていない事を定めず、既に定められた事を破らず、往昔に定められたヴァッジ人の旧来の法に従って行動する間は、繁栄が期待され衰亡は無いであろう。 四、ヴァッジ人がヴァッジ族のうちの古老を敬い、尊び、崇め、もてなし、そうして彼らの言を聴く