投打に常識外れの活躍を見せる大谷翔平。球史において、間違いなく破格の存在、すでにして生きる伝説と化したか。 優勝までマジック1と迫った9月28日の西武戦、日本ハムのマウンドに立ったのは大谷翔平だった。 日本ハムの勝敗にかかわらず、2位ソフトバンクがロッテに敗れれば優勝が決まるという流れだが、大谷のピッチングからはそういう他人任せの気分が微塵も感じられなかった。 打たれたヒットは5回の森友哉による単打1本だけ。5回から8回までの12アウトのうち10アウトが三振によるもの。ストレートはすべて150キロを超え、155キロ未満は1球しかなかったと思う。9回を投げ1安打完封、奪三振15の迫力に、西武プリンスドームで観戦していた私は、途中まで「勝てば優勝」という局面をすっかり忘れていた。 打者としては規定打席にこそ到達していないが打率.322、本塁打22、打点67。 投手としては規定投球回に達していな