すると知人から「もっと読まれるような工夫をした方がいいんじゃないの?」という指摘があった。実はこの手の意見は初めてではなく、連載当初から何人かに言われている。 口調のニュアンスから推測する限り、たぶん否定的というよりは、なぜこんなわけの分からない書き方をしているのか、と不思議なのではないか。もっと分かりやすく、ウケのいい、バズるものを書けるのに、と買いかぶってくれているのかもしれない。 いや、おっしゃりたいことは分かりますよ。見出しを、 「知ってた? 磯丸水産の背黒イワシの唐揚げのコスパがめちゃ高い」 「磯丸水産の対応が神レベル! 背黒イワシの唐揚げが絶品だった件」 とかにすればいいんでしょ? 文章の中身も、描写とか感覚の言語化とかの部分を減らして、写真でも並べて「すげー」「キター」とか感嘆してればいいんでしょ? でも、もうそういうの飽きた。 厳密にいうと「飽き」だけではなくて、もっと前向