「ビッグデータの活用事例や分析ツールに関する情報収集はしやすくなっているが、それだけでは足りない。やはり統計学の基礎知識がないと、実務でデータ分析をしたり、最適な分析ツールの選定をしたりすることは難しい」。三井物産の水澤智直IT推進部グローバルユーザサポート室マネージャーはこう話す。 そこで三井物産は、統計学を学べる“少数制集団指導の統計学習塾”を社内で開講した。社内システム部門であるIT推進部と、次世代ビジネスを考案する情報戦略部門の担当者約10人を集め、「初級統計学」と呼ぶ社内研修を実施しているのだ。 三井物産で毎週水曜日の午前11時から開かれる統計学基礎の勉強会の様子。毎回10人前後が参加。右上は初回のノート。統計学の成り立ちを分かりやすく説いている データ分析スキルは今や、マーケティング部門に限らず様々な部門で必要とされている。IT推進部は、システム運用・保守などに関連するデータを