2012年02月19日17:52 カテゴリ金利マクロ 2/17の市場概況 日銀の緩和はサプライズだった。先週私は緩和策について可能性は低いと書いた。ものの見事にハズレてしまったことになるので、先週は正直冷や汗ものだった。 私の理解では、物価安定の目途や理解といった所については、従来の金融政策のフレームワークを変えるものではないと思っている。一方で買い入れ基金の増額については、市場に対して非常に大きなインパクトを与えるものとなった。 これまで長期国債の買い入れ枠は9兆円だったものをいきなり10兆円増額して、19兆円としたからだ。 これまでの買い入れ実績は3.5兆円なので、枠について十分な余裕があるわけだが、ここで重要なのは、買い入れ期限を2012年年末に維持すると、月額1.5兆円の買い入れが必要になる。 2年国債は月に2.7兆円の発行があるのだが、買い入れを差っ引くと実質的には国債の市中流通