とある証券会社の債券トレーディングフロアの光景 【7:00】ぱらぱらと出社してきて、各自、前日の海外市況やその日の予定をチェック。一番に見るのはやはり米国債の値動き。もちろん株、為替、商品や、指標、要人発言といった材料も確認。ソースは主にQuick、Bloomberg、Reutersといった情報端末。 【8:40】現物債の売買開始。各ブローカーの取引用端末の画面に気配が出始める。とはいえ、先物の売買が始まるまではほとんど商いはなく、冷やかし程度の気配が大半であることがほとんど。 【9:00】東証で日本国債先物の売買開始。実質的な"寄付"。先物の値段を見ながら、現物の気配が詰まり、出合い始める。投資家からも、相場案内やオーダーの電話が入ってくる。 セールス「312、10億買いたい!」ディーラー「…1毛甘」セールス「今1毛甘ですね…はい、キメですね。じゃあ10億1甘買いキメ!」 みたいなやりと