大阪市立総合医療センター=2020年11月30日午後1時31分、大阪市都島区都島本通2丁目、堀之内健史撮影 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、大阪市立総合医療センター(大阪市都島区)が、がんなどを患う15~30代半ばのAYA(思春期と若年成人)世代の専用病棟を12月上旬に一時的に閉鎖することがわかった。新型コロナ患者の治療に当たる看護師が不足し、専用病棟の看護師で補うためだという。大阪府の感染状況が最も深刻な「ステージ4(感染爆発段階)」に迫る中、一般患者の医療の質の確保にも影響が出ている。 【写真】大阪府内の重症患者と軽症中等症患者の病床使用率の推移 同センターの専用病棟は国内2番目の施設として2018年4月に新設され、現在38床に約20人が入院し、20人程度の看護師がつく。同年代の患者同士で悩みを共有し合うなどして闘病中の孤立を防ぐほか、ソーシャルワーカーが経済的な問題の相談に乗る