東海道新幹線「N700系」の廃車車両の部品だったアルミ材が海を渡り、英国の専門メーカーの手で再利用され、初めて宝飾品に生まれ変わった。先頭車両をかたどったカフスボタンと、卓上模型。部品を提供したJR東海が逆輸入で「里帰り」させ、リニア・鉄道館(名古屋市港区)で展示、販売している。 (中野祐紀) 再利用を担ったのは、技術の進歩や社会的な影響の点で意義のある航空機、鉄道車両、自動車などの部品を材料に、宝飾品を鋳造するイカルス社。同社は、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」にタイムマシンとして登場した名車デロリアンや戦闘機を宝飾品化した経験がある。「高速鉄道のパイオニアである東海道新幹線を商品化...