発売40周年のウォシュレット、「洗浄ノズルをくわえられるのか」にみる進化の魂:小寺信良が見た革新製品の舞台裏(15)(1/4 ページ) TOTOのヒット商品「ウォシュレット」が1980年の発売から40周年を迎えた。温水洗浄便座の代名詞として日本のトイレ文化に革命を起こしたウォシュレットだが、どのように開発され、これまで進化を続けてきたのだろうか。 TOTOという名前は、米国西海岸のロックバンドと間違えない限り、誰もが間違いなく「トイレで見たことがある」というブランドだ。そもそも日本でアルファベット4文字を見ただけで製品から業態までパッとイメージできる企業は、SONYかTOTOぐらいだろう。雑学好きの方であれば、TOTOのもともとの社名が「東洋陶器」であることもご存じかと思う。 そんなTOTOのヒット商品と言えば「ウォシュレット」である。製品としては「温水洗浄便座」というカテゴリーになるが、