民法(債権法)改正と切符 1.はじめに 民法の債権に関する部分が大きく改正される、ということは、弊所の事務所セミナーや、さくら便りでも本年の5月分にパートナーの佐藤弁護士より紹介させていただいているところです。また、所内におきましても、各弁護士の理解を深めるため、事務所会議の際などに、弁護士間で債権法の改正についての研修を行っております。 そして、次回の上記所内研修の発表担当は私であり、このさくら便りの原稿もそうですが、研修の原稿も作成しなければ…と考えていたところで事務所に出所しますと、事務所向かいの日比谷公園で何やら鉄道に関するイベントが開かれていました。そこで、今回はこれをヒントにして、少々身近な話題をベースに債権法改正に触れてみたいと思います。 2.債権と契約について そもそも「債権」とは何でしょうか。「債権」とは、一般的には、債権者が債務者に対して一定の行為(給付)を請求すること