今回は、朝の一コマ、の話。 ちょっと話の内容が不衛生なことを先にお断りします。 では、どうぞ。 早朝の通勤電車にて。 車掌さんが隣の車両へ小走りで駆けていく。 検札とは違うタイミングで。 列車の繋ぎ目のドアを開き、そして閉めるとガラスの向こうでしゃがみ込む。 そして、少し急いで戻ってきて、車掌室の有線電話でどこかに連絡。 なんだろ。 身体を反らして、ガラスの向こうに目をやってみる。 床に手が見える。 一人、中腰になっている女性が手の側にいる。 これはまずそうだ。 人のまばらな車両でドア1つ分ガラスの方に移動していくと、そこのガラスが開いて一人車両を移動してきた人がいた。 「誰か倒れてるのですか?」 と聞いてみると、 「そう、倒れて、もどしてる」 と。 これはヤバそうだな。 そのまま、ガラスのドアを開けて、隣の車両へ入ってみた。 四つんばいになった顔面蒼白の30代くらいの男性がいる。 何かの