「日本一の桜祭りと桜ミクをコラボさせたい」-。2018年11月、桜ミクのイベント展開を検討していた斉藤さんは、弘前さくらまつり主催団体の一つである弘前観光コンベンション協会に持ちかけた。当時、桜ミクは春限定のグッズ販売が中心で、自治体とのコラボは初。「キャラに拒否反応を示す人もいる。受け入れてもらえるか分からなかった」と振り返る。 同協会は若い世代に弘前の桜や名所を知ってもらうチャンスと考え、観光地を巡って桜ミクのイラストを集めるスタンプラリーなどさまざまな企画を発案し運営。1年目の19年から多くのファンを呼び込んだ。斉藤さんは「われわれはキャラ提供やPRはできるが、どう盛り上げるかは地元次第。同じようなコラボを他の自治体に持ち込んでも、うまくいくかどうか」と話し、市側に感謝する。 今年は市内の菓子店を巡ってキャラが描かれた「まんじ札」を集めるイベントを開催中。「ファンらが『店の人に声をか