ある若い人と話をしていて、彼が「このところ暑くて嫌になりますね」という。なんでも数日の間に2度も仕事中に熱中症になり、脱水症状で気分が悪くなったのだそうで、夏は嫌いだとうんざりしていた。室内のクーラーのあるところでさえ脱水症状になったそうだ。 それで私が「バカ言ってんじゃないよ〜♪」と言うことになった。 熱中症はなぜ起きると思うかと尋ねると、若者は、体の回りの温度が上昇し、体温の調節が追いつけないと、体内の水分が発汗によって失われ、体温も上昇してしまうからでしょう、と答える。だいたいそういうことではあるが、だからコマメに水分の補給をしないといけないという説明になると、それはちょっとちがうのではないかと、私は言った。しかもこの説明は現象論でしかない。 例えば、炎天下のグランドでサッカーをやっていたとしても、熱中症になる者とならない者がいるではないか。それを言うと、くだんの若者は人それぞ