病気腎移植の妥当性などに関する最終報告書を市立宇和島病院の市川幹郎院長(左)に渡す調査委員会の深尾立委員長=29日正午ごろ、宇和島市御殿町の同病院 宇和島徳洲会病院の万波誠医師(66)による病気腎移植問題で、同医師が二〇〇四年三月末まで勤務していた市立宇和島病院の調査委員会(委員長・深尾立千葉労災病院長)は二十九日、同病院で実施された病気腎移植、非親族間移植の妥当性に関する最終報告書を市川幹郎院長に提出。病気腎移植患者一人の死因について「持ち込みB型肝炎ウイルスによるものだった可能性は否定できない」と同移植との因果関係に踏み込む見解を初めて示した。 報告書では、二〇〇〇年十二月、B型肝炎ウイルス検査に陽性反応を示したネフローゼ症候群患者の腎臓を移植した患者が約半年後に死亡したケースについて「死因は肝障害と重症膵(すい)炎」と言及。深尾委員長と専門委員会の野村芳雄委員長(大分大名誉教授)は「