首都圏を中心に流行する風疹の予防接種について、厚生労働省は11日、免疫がない39~56歳の男性を3年間、原則無料の定期接種の対象にすると発表した。事業規模は、地方負担分含めて約60億円。抗体検査を受け、免疫が十分ではないと判明した人に限る。来春にも始める。 1962年4月2日~79年4月1日に生まれた男性が対象で、約1610万人いる。期間は21年度末まで。抗体検査も同じ対象者が無料になる。 平日の昼間は働いている人が多いことから、厚労省は、職場健診で抗体検査が受けられるよう企業に協力を呼びかける。検査費用は企業の負担にはならない。夜間・休日に検査や予防接種を受けやすくするための体制整備もする。 国立感染症研究所によると、風疹の今年の患者数は5日時点で2454人。3分の2は30~50代の男性という。定期接種は現在、1歳と小学校入学前1年間の計2回。ただ、制度変更の影響で39~56歳の男性は定