婚姻の際、夫ではなく妻の姓を選ぶ「女姓婚」が増えている。厚生労働省によると、昭和50年に結婚した夫婦のうち、妻の姓を選択したのは約1・2%だったが、平成23年は約3・8%。しがらみにとらわれない自由な形態として「女姓婚」をすすめるブライダルプロデューサーの伊達蝶江子さんと、先祖を含めたつながりの中で結婚生活を考えるべきだというスコーレ家庭教育振興協会会長の永池栄吉さんに見解を聞いた。(村島有紀) ■伊達蝶江子氏「しがらみから自由になれる」 ○未婚増の危機感反映 −−女姓婚と婿養子の違いは? 「婿養子は、妻の両親と養子縁組をしてから結婚する。女姓婚は婚姻届の夫婦の氏の欄に『妻の氏』を選ぶだけでできる。結婚しない男女が増えている中、『女姓婚』をすすめるのは、このままでは結婚する男女がいなくなるという危機感からだ」 −−昨年「女姓婚のススメ」という本を出版した。なぜ、女姓婚という言葉を