8月24日(米国時間)、米Appleと韓国Samsung Electronicsの特許侵害裁判の判決が、北カリフォルニア連邦地方裁判所にて言い渡された。 その内容は、Appleが保持する7件の特許を侵害したとして、Samsungに対して10億5000万ドルの賠償責任が発生するという、Appleにとってほぼ完全勝利に近いものとなった。今回はこの裁判の背景に触れつつ、争点や判決、そして今後の影響について簡単に考察してみよう。またApple全面勝訴後、初の海外判決が今週末日本で出る見込みで、米国外における裁判に影響する可能性が高いのだ。 イレギュラーづくしの特許侵害裁判 本裁判の始まりは2011年4月にさかのぼり、AppleがSamsungに対して「類似製品での過剰コピーで同社の権利を阻害している」との理由で製品の販売差し止めと損害賠償請求を行なったことに由来する。 Appleは2007年に「i
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