東芝の連結子会社、東芝ITサービス(川崎市)で発覚した架空取引に、2社の東証1部上場企業が絡んでいたと報じられた。「循環取引」があったとみられるが、この循環取引ってそもそも何だろう。 東芝ITサービスでは2019年4~9月期に売上高に200億円規模の架空計上があったことが分かっている。この取引に、東証1部上場のシステム開発会社、ネットワンシステムズと、日鉄ソリューションズが関わっていたという。 そもそも循環取引とは何か。一般に複数の会社間で取引を連続させて製品や資金を回し合い、実態のない売上高や利益を計上することを指す。取引をするたびに手数料を付けるため、繰り返すうちに金額だけが膨らむ。しかし、実態が伴わないため、最後には資金繰りが追い付かなくなる。いわば、「禁断の取引」だ。 不正会計の手口としては古くから知られている循環取引だが、企業経営に深刻な打撃を与えることが少なくない。冷凍食品の加
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