■幻想のメディア SNSの民主主義(1)第1部 何が起こったのか 〈亡くなった父・翁長雄志の後継者として、バトンを受け取った玉城デニー氏。一緒に最後まで頑張り抜きます。〉 県知事選の投開票日を控えた2018年9月5日、玉城デニー候補(当時)の支援者の会青年局長を務めていた翁長雄治さん(31)=那覇市議=は、初めて自身のツイッターのアカウントを開設し、こうツイートした。 選挙運動のモットーは「マイクの代わりにSNS」。候補者の政策を自分の言葉で伝えるという狙い通り、雄治さんのアカウントは開設からわずか2週間弱でフォロワーが4千人超に。選挙期間中に発信した内容の多くが千件以上の「リツイート」や「いいね」の反応を得た。 ツイートする際、雄治さんは自身に二つのルールを課し、守ったという。一つは「自分がうそだと思っていることは書かない。相手候補を批判しすぎない」。二つ目は「客観的に書く」。 〈売国奴