タイにとって台湾は最大の海外出稼ぎ労働者受け入れ国となっているが、台湾経済の不況によりタイ人労働者は解雇の危機に直面している。タイの農村部(特に東北部)経済及びタイ経済を支えてきたという側面を持つ海外出稼ぎ者からの仕送りは、非常に重要な意味合いを持っている。 受入国台湾の経済不況 現在台湾には合法的な外国人労働者が約30万人滞在しており、最低賃金月額は1万5840元(約2万バーツ)となっていたが、2001年11月に台湾政府は食費補助を廃止することで最賃を25%引き下げることを発表した。この引き下げによって、総額100億米ドルの経費削減が可能となる。 しかし、台湾への出稼ぎ労働者を最も多く輩出しているタイとインドネシア政府は、この引き下げ方針を受け入れないことと、引き下げを行うならば新規出稼ぎ就労を停止すると発表した。 台湾の労働委員会はこれら2カ国の反応に対して「政府の決定を受け入れられな