この正月に実家に帰省した40~50代の中には、親の老いに漠然とした不安を抱いた人も少なくないだろう。実際、子世代の年間10万人が介護を理由に職を辞している。現状を放置すれば、本人や家族はもちろん、中軸の人材を失う企業にとっても痛手だ。2度の介護離職を経験し、その経験を基に啓発・執筆活動をしている工藤広伸さん(46)は、介護離職を防ぐ「三つの知る」の必要性を説く。 (三浦耕喜) 「介護は自分や家族の人生を一変させる大きな出来事。なのに、多くの人はまだ先のことだと目をそらし、備えようともしない」。工藤さんが強調する第一の「知る」は、真正面から「親の老いを知る」ことだ。 「親が忘れっぽくなったり、同じ話を繰り返したりするのは『軽度認知障害』の可能性が高い。この段階で病気を見つければ、元に戻ったり、発症時期を遅らせたりできる」と工藤さん。「だが『年を取れば誰でもそう』と、結局は診察を受けるなどの行
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