間違った選択をして後悔に苛まれた経験は、誰にでもある。だが新たに発表された研究によると、まずい決断を後悔するのはヒトだけではないらしい。 ミネソタ州ミネアポリスにあるミネソタ大学の神経科学者デイビッド・レディッシュ(David Redish)氏によると、後悔は自分がすべきであったことについて考えることをいい、未来の意思決定に影響を及ぼす。 レディッシュ氏がミネソタ大学の同僚アダム・スタイナー(Adam Steiner)氏と行った実験の結果、後悔を示す行動や神経活動がラットに見られたという。研究成果は「Nature Neuroscience」誌オンライン版に6月8日付けで掲載されている。 ◆選ぶ レディッシュ氏とスタイナー氏が神経活動の観察にあたって注目したのは、眼窩前頭皮質と腹側線条体。どちらも、ヒトと一部の動物における意思決定と、期待される成果の評価に関与する領域だ。 レディッ