日本最西端の駅と最南端の駅。このどちらも網羅している公共交通をご存じだろうか。本州の南、東シナ海と太平洋の間に位置する沖縄本島。ここにある「沖縄都市モノレール線(通称 : ゆいレール)」がそれだ。 ゆいレールの営業距離は12.9Km、この区間に15駅が設置されており、方式は跨座(こざ)式モノレール※が採用されている。沖縄本島の玄関口である那覇空港駅を始発駅とし、有名な首里城の近くの首里駅までを27分で結んでいる。ちなみにゆいレールの「ゆい」は、沖縄の方言で「助け合い」を意味する「ゆいまーる」に由来しているそうだ。 日本で最も南にある公共交通とは、いったいどのようなものなのか。今回の時事日想では特別編として、沖縄のゆいレールについて写真もまじえてレポートしていく。 交通渋滞緩和のために、市街地を縦断 沖縄は典型的な「クルマ社会」だ。 周知のとおり、沖縄は1972年の本土復帰まで米国の統治下に
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