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ブックマーク / blhrri.org (1)

  • 書評  

    社会学や人類学において、「現地調査」のもつ問題点は、昔から指摘されている。たとえば、少数の事例からいかに一般的・理論的な知見を得るかという問題。あるいは、いかにして「他者」(それは多くの場合「弱者」「少数者」でもある)を理解するかという問題。さらに、知らぬ間に他者を代弁してしまっているのではないか、観察者の勝手なカテゴリーを押し付けてしまっているのではないかという問題。そしてまた、そもそも現場でのワークによって何らかの「真実」に到達することは可能なのかどうか、という問題。 質的調査法にからむこれらの問題は、いままでさんざん議論されてきたし、これからも議論されていくだろうが、誤解を恐れずにいえば、問題自体がそろそろ手垢のついた話になりつつある。こうした意味で、議論のための議論、あるいは「理論」と称する机上の空論に陥らずに、しっかりを現場に根を張った記述を志す書は、今後の質的調査に基づく社会

    NOKIA
    NOKIA 2011/01/01
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