原子物理学者で東大を今年定年退職される早野龍五氏による、原発の廃炉を担う若い世代に宛てた聞き書き「科学者がいま、福島の若い世代に伝えたいこと「福島に生まれたことを後悔する必要はどこにもない」」が話題となっています(前編、後編)。 記事の冒頭、福島県屈指の進学校での聞き取り調査を紹介し「自分の子供を産めるか不安か」と尋ねたところ10%くらいの挙手があったそうで。もし生徒から同じ質問を投げかけられた場合、福島県に住んでいる人々の地域より自然放射線量の高い地域はいくらでもあることや、広島・長崎の「被爆者」を対象とした疫学調査から、氏は「問題なく産める」と即答するとしています。さらに氏が5年間に集めたデータや調査をもとに、内部被ばくの実態について紹介し、「出荷制限がかかるような食品を食べたからといって、実は心配されるような線量には達していない」「(南相馬市の追跡調査でも)目立って内部被曝が増えてい