ナビスコ杯決勝進出を5年ぶりに決め、いまJリーグで最も注目すべきクラブの一つがFC東京だ。しかし、若き指揮官が追い求めているのは 結果だけではない。 試合を経るごとに増えるノートの書き込みは、目指すべきサッカーへの架け橋でもある。 何がチームを変貌させたのか。 JリーグのFC東京は、長期にわたる低迷を抜け出そうとしている。リーグでも注目を集めるクラブの一つへと変わった。 2000年のJ1昇格後、'03年に年間総合4位(当時は2ステージ制)、'04年には初のタイトルとなるナビスコカップ制覇を果たしたクラブが、'05年以降は、10位、13位、12位と中下位をさまよっていた。 ところが昨シーズンは優勝争いにも顔をのぞかせ最終的に6位と上位進出。今シーズンも、開幕ダッシュこそ失敗したものの、6月3日に行なわれたナビスコカップ予選のモンテディオ山形戦を皮切りに、7月18日のJ1リーグ、大宮